〈酒樽サウナプロジェクト〉剣菱酒造様にタガをご相談
先人たちの知恵と職人の技が宿る「物」。それらを巧みに使いこなして、酒へと宿す「者」。どの「モノ」が欠けてもダメ。すべて揃ってはじめて、剣菱。
「物」を重んじ、樽をはじめとした酒造りの道具を内製されている剣菱酒造さんを訪ねました。私達が創ろうとしている〈酒樽サウナ mu-su〉の箍(タガ)製作についてのご相談するためです。
箍(タガ)とは、裂いた竹を撚(よ)って輪にしたもので、桶(おけ)・樽(たる)などを外側から締め固めるのに用いるものです。金属製の箍もありますが、樽自体がステンレス主流になってきた現在では、木桶樽そのものが減ってしまいました。それに伴い箍を作ることができる職人も減少の一途をたどり、全国でも極小数の方を残すのみとなっています。この職人を復活させるべく活動されているのが小豆島を拠点とする「木桶職人復活プロジェクト」の皆さまです。ここの主要メンバーである中野さんの勤め先が、兵庫県神戸市の剣菱酒造様です。
日本酒発祥の地で創る酒樽デザインのサウナとしてのこだわりをこの装飾に込めたい、その思いをお伝えするためにお伺いし、二つ返事で快諾、ご協力頂くこととなりました。お打ち合わせの際に実際のサイズを想定してタガを編んでいただきました。本当にありがとうございました。