〈酒樽サウナプロジェクト〉タガが取り付けられました
本来の木桶樽は100年の使用を想定し、金属など一切使わずに木材だけで組み上げられます。しかしサウナとなると断熱材や防水シートなどを組み込んだ構造になり、また、屋外設置になるため純粋な木桶と同じにはなりません。しっかりしたステンレスバンドで締め付けた上、単なる装飾として箍(タガ)を纏う・・そう想定していましたが、実際は異なりました。
箍(タガ)の設置には小豆島を拠点に活動されている木桶職人復活プロジェクト(剣菱酒造木工チーム課長中野さん含む)の方々が現地に来てくださいました。職人の皆さんの技によって20m近い竹ひごが生きている蛇のように踊り、酒樽サウナの現物に合わせてあっという間に編み上げられ、バチバチに締め込まれていきます。最終的には本当の箍のように躯体がしっかり締め付けられ、設計以上の強度を得ることができました。
箍(タガ)を纏いサウナに命が宿りました。木桶職人復活プロジェクトの皆さま、本当にありがとうございました!
ちなみにこのサイズの箍(タガ)を正確に編める職人は、日本で十数人しかいないそうです。
木桶職人復活プロジェクト